子供のころ、時々遊びに行っていた神社があった。
自宅から1キロほどの山のふもとにある、小さな神社だった。
神社は大抵ひとけがなく、実に静かだった。
神社の横が小さな林になっていたのだが、その林の木のつるが上手い
具合にたれ下がっていて、ブランコみたいになってるところがあった。木の
つるだからゆれる幅も狭いが、自然にできたブランコという漫画みたいな
場所は子供心にも面白さを感じる。近所の子供はそれのために時々
神社に足を向けていた。
ある日、その場所に一人で出かけた。一人だった理由はもう思い出せ
ない。多分遊びに誘った子達が皆出かけていたか何かだったのだろう。
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